マジカルミライ2016に行ってきました。
マジカルミライ2016に行ってきました。
10日に企画展を回って、ライブは11日の昼・夜の2公演参加しました。
その、ライブの感想を書きます。
正直、あまり期待していませんでした。
ずっと楽しみだったし、仮に去年そのままの公演だったとしても、楽しかった!最高だった!と言える自信がありますが、期待はしていませんでした。
どういうことかって、本当に傲慢で恥ずかしいのですが、「どうせ私向けじゃないだろうなぁ」って意味です。諦めてる部分がありました。本当にお恥ずかしい。情けないです。
ミクさん以外はみんなデフォルト衣装で、1曲とデュエットか何か歌って終わりだろうな。
新曲は前半でパーッと片付けて、後半ピークは2007~2010年あたりの「外から見てボーカロイドらしい曲」を歌って盛り上がるんだろうな。ライブ後の感想は懐古が滲むんだろうな。結局は過去に帰属するんだろうな。みたいな…書き出すとわかりますが相当ひねくれてますね…。
2014年は「2013年のBlu-rayで憧れたライブを見れてよかった」と、昨年の武道館は「そういう場所だし、始まりを振り返るべき機会だ」と、そう思ったし、間違いなく楽しかったけれど、頭の芯の冷静さからは目を反らしてました。「あれは私向けじゃないんだから仕方ない。」
Twitterで流れていく情報の内容とか、事前にお会いした方からライブの感想聞いたりとかで、もしかしたらもしかするんじゃないか?と思ったけれど、これで期待してまた、また、今までの、今まで見たいな形だったらもう立ち直れない気がして…考えるのやめて…
ボーカロイドにときめけなかったらどうしよう。私の心はもう腐ってしまったんだろうかってすごく不安でした。
だからこそ嬉しかったです。
今年の、セトリです。
39みゅーじっく!で始まって、ここは「任せろ、コールは予習済みだ!」って感じで全力で叫びました。はーつねーみーくーー!!
次、次何が来るのかなって思ったら、ゴーストルールだった。でも音楽すい星のテーマ曲だし…来てもおかしくないなって…だけど、今年投稿された曲を、今ライブで出来るのかと思ったら、心臓がざわつきました。すごい、まさか。いや、まさかな。
ここからは公式CD収録曲で、DIVA X収録曲だし、モジュールも知ってるもんね!
そしてHello,Workerに入りました。
「あぁ、デフォルト衣装だ。」って思いました。
今年もお着替えなしか。過去に、やった曲だ。ルカさんはこの曲なんだな。そっか。スッと冷たくなりました。最高な曲のはずなのに、まだ先があるのに寂しくて、落胆というか、絶望だったのかもしれない。この1曲だけかな。またミクさんのことばっかになっちゃうのかな。次は誰だろう。書き出せば書き出すほど自分のクソさがわかって辛い。
そんな心境で、次の曲のイントロが聞こえた瞬間の、世界が止まる心地ったらなかったです。
ルカさんが2曲だ。
姿を見たらデフォルト衣装じゃなくて、お着替えしてた。そしてこの曲、会場で、開演前に流れてる、あの。
認識したところで堪え切れなくなりました。嬉しくて安心して、ルカさん可愛くて、好きな曲で、キンブレ振れないくらい泣いてしまって駄目でした。
嬉しかった。だってルカさん着替えてたししかもあれキュートモジュールの可愛いやつだし、大人っぽい、かっこいいを担わされてたルカさんが最高に可愛くて涙腺ぶっ壊れました。こんな序盤で肩震わせて泣くとは思ってなくてしんどかったです。
ルカさん可愛かった。可愛かったなぁ。ほんとに可愛かったなぁ。ルカさんキラキラしてた。素敵だった。
あぁ今年は何か違うかもしれない。やっと気づきました。
ルカさんが去って、ステージ上部のモニターに幕が映って、気づくと周りが青の海。
アップテンポで高らかに鳴る管楽器!パーン!パーン!お幸せにどうぞ!
KAITOさあああああああ!!?レクイエムさんだ!レクイエムさんだね!?おめかししてる!デフォルト衣装じゃない!デフォルト衣装じゃない!!うわーーーーーー!うわーーーーーー!大☆天☆才!!かっこいい!叫んだ!イエスマイドクターーー!
一方本物のファンクビート先生はクリエイターズマーケットでCDを頒布していたのであった。小説の世界観最高でした。
息切れが止まぬまま同じ青が続いて、ハッとステージを見たらMEIKOさんが、MEIKOさんがブルークリスタルさんだった!キンブレは赤にしました!コントラストが美しいじゃないか!おめかし…お着替えしてた…おしゃれしてた!胸がいっぱいになって、曲はお馴染みのNostalogicだけどMEIKOコールを満足にできなかったリベンジを果たせる絶好の機会だからもう思いっきり叫んだ!えむ!いー!あいけいおー!めーちゃんかっこいああああーーーー!!かっこいい!衣装が違うだけでこんなに、こんなにかっこよくて美しいなんてこんな!こんな!
こんなに夢中になれるなんて。幸せだった。年長組のデュエットなんか来てたら即死だった。
あと個人的に、ライブ会場でウミユリ海底譚を聴けたのが嬉しくて…。今までの海曲枠は深海少女だったから、世代交代を感じたというか。進んでいるんだなぁって。
レンくんのテレカクシ思春期も勿論と言わんばかりにおめかししてて、良かった。良かったなぁ。爽やかで軽やかで、14歳っぽい曲で…。サビのとこで手拍子しちゃいました。余裕でー!負けちゃうよー!\パンパン!/
リンちゃんのスイートマジックあれはだめ。だめです。殺傷力高すぎてむり。コール最高に楽しい。詳しい話はリン廃さんに聞いてください。3時間は語ってくれると思うよ。
もう、だいぶ、満足してました。もう大丈夫だなって。お着替え見れただけで幸せだし。
でもメンバー紹介後のBaby Maniacs誰が予想できたの?ほんと無理じゃない?絶対無理じゃない?あんなんずるくない?なんでビューティのブリリアントさんなの?なんなの?
初音ミクがあまりにかっこよくて脳みそ沸騰するかと思った。
あぁ、あまりにも初音ミクだった。かっこよすぎた。美しく挑戦的に歌う初音ミク、最高にかっこよかった。初音鑑のCIを見たときの、未来を提示して魅せる初音ミクに胸が震えた感覚を思い出した。
初音ミクって、こうじゃなかったっけ?そうだよ。初音ミクってこうだよ。予想を良い方に裏切って進んでいく。
初音ミクってなんだっけ、そう、こうだよね。あれが初音ミクです。
ラズベリーモンスター、39、shake it!と、ブチ上がる曲が続いて、ミクさんは言いました。
「次が最後の曲です。」
バグパイプの音を予想していたのは私だけじゃないはず。
罪の名前じゃなくて、rayでしたね。
rayをボーカロイドのライブで聴くことが出来る日が訪れたことに、感謝したいです。
ありがとうございました。大好きな曲です。たくさんの思い入れがあって、ずっとずっと愛されるべき最高の曲です。
初音ミクだけの歌唱verは、livetuneのアルバム「と」に収録されているオーロラみたいなアレンジのほか、原曲のオケだとテレビ番組のOPで使用されたものがあったはずですが、こちらはCD等の音源がありません。たぶん。だから、原曲の形のまま初音ミクだけが歌っているバージョンはとても貴重で、聴く機会がほぼなくて、それをライブで聴けたという事実が奇跡のようでした。
初音ミクだけの歌唱verの動画がないから自分のミクさんに歌ってもらうまでしたのにこんな…こんな…だって…そんな…ほんとむりです…むり…ありがとうございました。
本当にありがとうございました。
光に包まれながら、初音ミクが消えてきます。
あまりに美しい最後でした。拍手が起こるほどに。
このときの感情は、文章では書ききれそうにありません。
また震えながら泣いていたら、隣のルカコスのきれいなお姉さんに心配してもらっちゃいました。役得です。お姉さんありがとうございました。へへ。
アンコールに入って、最後ははんでぃんはんで締めて、夢の終わりです。
席を立って一度は歩いたものの、体がガタガタで涙が止まらなくて、途中、人のいなくなった席に座ってぼうっとしながら、自分が望んだライブが見れたなぁ、と思いました。
私向けだと思えるライブに出会えた。やっと相手にしてもらえた気がしました。
今回のライブは、一番古くて2010年の曲です。
そして、ryoさんがいない。dorikoさんもいない。wowakaさんも。今までいた人がいません。明らかに違いました。
マジカルミライのステージで歌ってる初音ミクと“あの頃”の初音ミクが同じだと思ってるの、意味わからなすぎじゃないですか。「俺らの初音ミク」の頃の過去に片足が突っ込んだままだったのを、ようやく抜いて、振り切って駆けだしたようでした。
ボーカロイド達が、楽しく愉快に可能性を広げて未来を魅せ付けて歌ってくれればそれでよかったです。
初音ミクだけじゃなくて、みんなおめかしして、張り付いたイメージを払拭しながら歌ってくれたらいいなってそれだけだったのに何で私3年も待ったんだろう。不思議ですね。
停滞しているボーカロイドなんてくそくらえなんですよ。
2007年、2008年の曲で増える歓声なんて、そんなもの、だって過去じゃないですか!いや、それは大切だし愛するべきものだし、なくてはならないものだけど、でも過去じゃないですか…。進んでいない気がして苦しかった。
だから、なんて言えばいいのか、新曲を追うのをやめた人にとっては予習でもしないと全然わからないような今回のセトリが、嬉しかった。
ずっと追っててよかったと思えました。ボーカロイドを見つめ続けてよかったと思いました。報われた。
ライブをきっかけに曲を聴く人がいることを知っていたから、ならなおさら新曲やらなくちゃと、やっと…やっと…、
やっと見たかったライブが見れた、なぁ。
期待してなかったとか、申し訳ないし情けなくて、恥ずかしい。
rayからアンコールのSatisfactionに入ったとき、トゥルーエンドの向こう側を見た心地になりました。
ここで終わってしまってもいいのかもしれないとすら思う美しい最後でも、初音ミクは言います、「その足を止めないでよ!」と。踵を擦り減らすのを止めてはいけないんだと。
ボーカロイドって未来の申し子なんでした。マジカルミライは魔法で未来で未来で未来でした。
よかった。
ほんとうによかったです。
昼公演の感動を踏まえて、夜公演は最初から最後まで全力で楽しみました。
最高でした。ありがとうございました。
やっぱりボカロが大好きです。
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12月1日追記
気付くのが遅れ、時間が開いてしまったしどうしたら…と何もできないままでいたのですが、きっかけができたので、追記します。
murakumo様、タニシ様、コメントありがとうございました。
肯定的なお言葉をくださる方がいて安心したし、自分と同じような感情を持っている人の存在を確認できて、本当に嬉しかったです。
そして「これを機にちゃんと書かないと!」ときっかけをくださった、ルカコスのお姉様。ライブの日も、今回も、ありがとうございました。
なんかちょっと…とても…恥ずかしいです…でもそれ以上に、嬉しいです。
改めて、本当にありがとうございました。
また会場で同じ景色を見れることを祈っております。